種なし柿(平核無・刀根早生)は渋を抜いてから届く柿。時期の目安、申し込みの期限と発送時期の見かた、届いたあとの保存【2026年版】

ふるさとチョイスで種なし柿のページを見ていると、福井県あわら市の品の名前に「脱渋済み」と書かれていました。渋を抜いてある、ということです。種なし柿は、甘柿ではないのでしょうか。

調べてみると、種なし柿として知られる平核無(ひらたねなし)と刀根早生(とねわせ)は、どちらも渋柿でした。2026年10月13日に、和歌山県・奈良県の案内と、ふるさとチョイスの種なし柿のページを開いて確かめたことをまとめます。

平核無と刀根早生は、どちらも「不完全渋柿」

和歌山県 伊都振興局の「柿の概要」では、2つの品種が次のように紹介されています。

品種種類収穫の時期果皮の色果実の重さ糖度
刀根早生(とねわせ)不完全渋柿9月中旬から10月上旬黄橙200グラム14度
平核無(ひらたねなし)不完全渋柿10月中旬から10月下旬黄橙220グラム14度

2つは親子のような関係です。奈良県の「かよの柿」の案内によると、昭和34年、刀根さんの柿園の平核無の木が伊勢湾台風で折れ、そのあとより早い時期に実をつけるようになったことから、刀根さんの名前をとって「刀根早生」と名づけられました。平核無から生まれ、平核無より早く実る柿というわけです。

刀根早生? 平核無? 札を仕分けてみて

  • 刀根早生
  • 平核無
  • どちらも
  1. 和歌山県の案内での収穫の時期は、9月中旬から10月上旬

    答えは「刀根早生」。平核無の収穫は10月中旬から10月下旬です(和歌山県 伊都振興局)。

  2. 渋柿なので、収穫したあとに渋を抜いてから出荷される

    答えは「どちらも」。奈良県の案内に「両品種とも渋柿ですので、収穫後脱渋という渋を抜く作業をしてから出荷されます」とあります。

  3. アルコールで渋を抜くと、やわらかくなったり汚れたりした実が出やすい

    答えは「平核無」。和歌山県の案内で、平核無の説明に書かれていることです。

  4. 伊勢湾台風で折れた木から生まれ、柿園の人の名前がついた

    答えは「刀根早生」。折れたのは刀根さんの柿園の平核無の木でした(奈良県)。

  5. 奈良県で、10月下旬から出荷される

    答えは「平核無」。奈良県の案内では、刀根早生は9月末から、平核無はその後の10月下旬から出荷されます。

渋は、産地で抜いてから届く

奈良県の案内は、「両品種とも渋柿ですので、収穫後脱渋(だつじゅう)という渋を抜く作業をしてから出荷されます」と書いています。奈良県では昭和30年頃から炭酸ガスでの脱渋が本格的に始まり、それとともに平核無の木が新しく植えられていったそうです。

渋の抜き方には、炭酸ガスのほかにアルコールを使う方法もあります。和歌山県の案内には、平核無をアルコールで脱渋すると、やわらかくなったり汚れたりした実が出やすいとあります。

時期の目安は、刀根早生が先、平核無があと

収穫と出荷の時期は、出典によって書き方が少し違います。

  • 和歌山県 伊都振興局(収穫の時期):刀根早生は9月中旬から10月上旬、平核無は10月中旬から10月下旬
  • 奈良県(出荷の時期):刀根早生は9月末から、平核無はその後の10月下旬から

10月中旬は、ちょうど刀根早生から平核無へ移っていくころです。和歌山県と奈良県は、柿の収穫量でも上位の2県で、農林水産省の令和6年産(2024年産)の確報では、柿の収穫量は和歌山 3万2,100t(全国の19%)、奈良 2万4,700t(15%)の順でした(全国は16万7,300t。柿全体の数字で、種なし柿だけの数ではありません)。

申し込みの期限と発送の時期は、品のページで1品ずつ

ふるさとチョイスで種なし柿のページをいくつか開き、申し込みの期限と発送の時期の書き方を見比べました(2026年10月13日に確認。品は例として挙げたもので、受け付けの状況や在庫は変わります)。

自治体と品申し込みの期限発送の時期(ページの書き方)
和歌山県太地町「平核無柿 約7.5kg(2026年発送分予約)」2026年10月20日まで2026年10月上旬頃~11月上旬頃にお届け(お届け日の指定はできない)
奈良県五條市「訳あり たねなし柿(4kg・7kg・10kgから選ぶ)」2026年10月20日2026年10月上旬頃より順次発送予定
福井県あわら市「種なし 越前柿12個入り 脱渋済み(先行予約)」2026年10月31日まで2026年10月中旬以降に順次発送(生育状況により前後する場合がある)
新潟県佐渡市「佐渡産おけさ柿 赤秀Mサイズ 20玉 種なし柿」2026年10月31日まで10月下旬頃より順次発送(天候・収穫状況などで前後する場合がある)

見比べて分かったことが3つあります。

1. 品種が書かれているとは限らない

あわら市のページには、刀根早生と平核無を「時期に応じてそれぞれ」発送すると書かれていました。届く時期によって、品種が変わるということです。いっぽう、五條市と佐渡市のページでは、品種の名前(平核無など)を確かめられませんでした。品種を知りたいときは、説明の欄を読み、書かれていなければ自治体の問い合わせ先に聞くのが確かです。

2. 発送の時期は「幅」で、前後することがある

どの品も、発送の時期は日付ではなく「10月上旬頃~11月上旬頃」「10月下旬頃より順次」のような幅で書かれていました。和歌山県九度山町の平核無柿のページには、「天候や生育状況により発送時期が予告なく変更になる場合がございます」とあります。果物なので、発送の時期は天候などで前後し、予告なく変わることがあります。太地町の品のように、お届け日を指定できない品もあります。

3. 期限も品ごとに違う

今回の4品では、申し込みの期限は10月20日の品と10月31日の品に分かれていました。同じ種なし柿でも期限はそろっていないので、申し込む前に、品のページの期限と発送の時期を両方見ておくと安心です。

品種・期限・発送の幅。3つとも品のページで確かめるワン。

届いたら:渋みが残っていたときと、保存のしかた

渋は抜いてから届きますが、太地町の品のページには、かすかに渋みを感じるときは、20度くらいの室温で1~2日置いておく、という説明がありました。届いた品の扱い方は、まずその品のページや同封の案内を見るのが確かです。

保存のしかたについて、公的な出典と、農業団体の案内を分けて紹介します。

  • 農林水産省「達人レシピ」(2010年。甘柿の富有柿についての記事で、種なし柿についての話ではありません):収穫してすぐの富有柿は、へたを下にして2~3日おいてから食べると、糖が全体に行き渡って口当たりがよくなる。熟した柿が多くあるときは、適当な大きさに切ってポリ袋に入れ、冷凍保存する
  • JAグループ「とれたて大百科 カキ」(農業団体の案内):ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、ぬらしたティッシュペーパーをヘタに当てて、ヘタを下にしておくと、熟すのを遅らせることができる、とされています

どちらの出典にも、ヘタを下にして置くことが出てきました。すぐに食べきれないときは、野菜室で熟すのをゆっくりにする、熟したものは切って冷凍する、という分け方で考えておくと、届いた箱を前に迷いにくくなります。

なお、種なし柿について「この色・このかたさになったら食べごろ」と書いた公的な案内は、今回は見つけられませんでした。食べごろは好みでも変わるので、品のページの説明を目安にしてください。

まとめ

種なし柿の平核無と刀根早生は、どちらも渋柿で、産地で渋を抜いてから出荷されます。刀根早生は平核無の木から生まれた早く実る柿で、収穫は刀根早生が先(9月中旬~10月上旬)、平核無があと(10月中旬~下旬)が和歌山県の目安。ふるさとチョイスの品は、品種の書き方・申し込みの期限・発送の時期の幅が品ごとに違い、発送の時期は天候などで前後し、予告なく変わることもあります。届いたら、渋みが残るときは品のページの説明を見て、保存はヘタを下にして野菜室、熟したものは冷凍、が出典にあった扱い方でした。

※2026年10月13日時点の情報です。申し込みの期限・発送の時期・受け付けの状況は品によって違い、変わることもあります。申し込む前に、ふるさとチョイスの各ページの説明と自治体の案内で確かめてください。

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