秋の新そばの季節。そばの収穫は「夏」と「秋」、国産は供給の約3割【産地の数字と、袋の表示で見られること】

「新そば」とは、その年に収穫されたばかりのそばのこと。日本麺類業団体連合会が監修した説明では、多くの場合、そばは秋(10〜11月)に収穫される、とされています。

ごまだれのざるそばが大好きです! でも「新そばの時期」は、いわれてみればあまり意識したことがなかったんですよね。お礼の品でそばを選んだことも、まだありません。そこで、そばはいつ・どこでとれて、国産はどれくらいなのか、農林水産省の資料で調べてみました。

そばの収穫は「夏」と「秋」

農林水産省の資料によると、そばは生育期間が2〜3か月と短い作物です。そのため、同じ畑で別の作物と組み合わせる二毛作などにも使われています。

育つのが早いので、1年のうちに収穫の時期が2つあります。先ほどの説明では、4〜5月に種をまいて7〜8月に収穫するそばを「夏そば」(夏新)と呼ぶそうです。そして秋(10〜11月)に収穫されたばかりのそばが、秋の新そばというわけです。

そばの1年を並べてみる(目安)

  1. 夏そばの種まき4〜5月
  2. 夏そばの収穫7〜8月(夏新)
  3. 北海道の収穫8〜9月ごろ(農林水産省の図から読んだ目安)
  4. 秋そばの収穫10〜11月
夏そば・秋そばの時期は日本麺類業団体連合会が監修した説明、北海道は農林水産省「そばの栽培暦」の図から読んだ目安です。同じ図では、長野県の夏そばは7月ごろ、秋そばは10月ごろの収穫でした。産地や年によって前後します。

国内のそばの4割は北海道の畑から

令和7年産のそばは、全国の作付面積が69,100ha、収穫量が38,200tでした。前の年より2,200t少なくなっています。

収穫量の多い道県収穫量作付面積
北海道16,800t26,700ha
栃木県2,790t3,580ha
茨城県2,660t3,540ha
全国38,200t69,100ha
令和7年産そば(乾燥子実)の作付面積と収穫量(確報)

農林水産省の資料には「全国のそばの作付面積のうち、北海道での作付けが約4割を占める」とあります。収穫量でみても、北海道の16,800tを全国の38,200tで割って計算すると、約44%。国内でとれるそばの4割あまりが、北海道の畑からということになります。

国産のそばは、どれくらい?

では、私たちが食べているそばのうち、国内でとれたものはどれくらいなのでしょう。

そば10杯のうち、国産は何杯ぶん?

日本で使われるそばを10杯にならしたら、国内でとれたそばは何杯ぶんになると思いますか。器を押して予想してみてください。

答え:3杯ぶん。農林水産省によると、そばの供給量のうち国内生産の割合は、近年は3割程度で、令和7年度は30%でした。残りの多くは輸入です(10杯は、割合を見やすくするための例えです)。

農林水産省の資料によると、そばの供給量は年間11〜12万トンほど。そのうち国内生産の割合は、豊作・不作で変わりながらも、近年は3割程度で推移しています。令和7年度は、国内生産が38,200t、輸入が88,200t(玄そばに直した量)で、国内生産の割合は30%でした。

年度令和3令和4令和5令和6令和7
供給量のうち国内生産の割合33%34%28%35%30%

輸入されるそばは、中国とアメリカの2か国で9割程度を占めています。令和7年度の輸入88,200tのうち、中国からは66,500tでした。

袋の表示で見られること

「新そば」かどうか、いつとれたそばなのかは、袋のどこを見ればわかるのでしょう。消費者庁の食品表示基準で、乾めん類に表示する項目は次のとおりです。

乾めん類の表示の項目

名称/原材料名/添加物/原料原産地名/そば粉の配合割合/内容量/賞味期限/保存方法/原産国名/製造者

この中に「収穫年」はありません。食品表示基準の全体を見ても、「収穫年」や「新そば」という言葉は出てきませんでした(お米の「新米」には、使ってよい条件の定めがあります)。製造年月日も、消費者庁の Q&A では、任意で表示できるもの、という扱いです。

つまり、収穫年や「新そば」の文字は、書いてあれば作り手が知らせてくれている情報、と考えるとよさそうです。「新そば」という言葉の使い方に決まりがあるかどうかを、はっきり書いた公的な説明は見つけられませんでした。くわしく知りたいときは、商品の作り手や販売元に問い合わせるのが確かです。

お礼の品のそばを見るときも同じで、説明の文に収穫年や「新そば」の記載があるか、乾めんか生めんか、発送の時期が手がかりになります。ほかの毎日の食べものもあわせて見たい方は、「毎日のごはんガイド」にまとめています。

まとめ

そばは育つのが早く、7〜8月の夏そばと、10〜11月の秋そばがあります。令和7年産の収穫量は38,200tで、北海道が16,800t。そばの供給量のうち国内生産は近年3割程度で、残りの多くは中国とアメリカからの輸入です。袋の表示の項目に収穫年はないので、「新そば」かどうかは、作り手が書いてくれている説明で確かめます。

※2026年10月8日時点の情報です。表示の決まりは消費者庁、お礼の品の内容・発送時期は各自治体のページで確認してください。

参考にした情報